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フランスのメディアの話題から
日々覗いている仏メディアで日本で報道されていないものをメモします
日本では暴言、放言の類は、降格、クビになっても数カ月で元の仲間の元に戻り、また1、2年すると同じ暴挙を繰り返すということが多いですが、フランス、ヨーロッパでの責任の取らせ方はちょっと違うようです。ちょっと見てみましょう。

ディオールのトップデザイナーであったガリアノ氏がパリのカフェで酔ったうえ、隣に座っていたカップルに「俺はヒットラーが好きだ、お前らみたいなやつらも、お前らの母親達も、先祖たちもみんなガス室送りだったはずだ」と暴言を吐き、ディオールをはじめ、業界を追われて二年になり、アメリカの雑誌にインタビューが載りました。

これは将来「慰安婦がらみ」の発言に対する企業や、政府の対応と絡めて考てみると突然身近に感じさせられる話題です。

ガリアノ氏は首になっただけでなく、6000ユーロの罰金を受け、海を渡ってニューヨークで受け持っていた講義もキャンセルになったとのことです。

ディオールのモードを追いかけるプレッシャーは大変なもので、氏はストレス解消に酒におぼれ、さらに薬にも手を出すようになったと言っていますが、事件以降きっぱりこれをたち、治療を受け、さらにユダヤ人団体等にお詫びの行脚をしているとも答えています。

慰安婦に関わる発言を、ナチスに並べて批判するケースが見られますが、どうにもその厳しさは全く違うようです、比較的失敗した人の復帰を認めると言われる欧米社会にしては徹底的に許さない姿勢が貫かれています。しかし、どんどん世界化、激化する慰安婦問題もほっておくと、こうなっていくのかもしれません。
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ベッカムの引退報道でかすんだ感のあるパリサンジェルマンの優勝ですが、じつはフランスで一番の報道の対象は祝勝会が行われたトロカデロ広場でのファンの狼藉でした。「壊し屋」と呼ばれる状態になったファンが窓を割ったり、警官に乱暴したりして、結局警備隊が出動、催涙ガスが使われ、祝勝会は中止、その後予定された選手によるセーヌ川の祝勝クルーズも中止になりました。(逆にベッカムの引退のニュースは日本ほど目立ちませんでした)

パリサンジェルマンと言えば一時の落ち目から、カタール資本のおかげで立ち直りベッカムをはじめとする一流選手を獲得、優勝したわけですが、言われていることはカタール資本のため、わざわざ祝勝会をスタジアムではなくてエッフェル塔の対岸のトロカデロで行って、観光地を危険にさらし、フランスのイメージを大いに傷つけたということです。

フーリガン化する恐れのあるサッカーファンをそのように誘導したのであれば、公安局の落ち度も指摘されていますし、実際周辺や駅では通常デモで見られるような警備はほとんど見られなかったようです。なんと責任者はこんな時期にバカンスに行っていたとも。

当初は一部の暴徒化したパリサンジェルマンファンと非難していたホランド大統領も、フランスのイメージをおとしめる最悪の暴徒と3日でテンションを数倍に上げ、防犯カメラで特定された暴徒をすでに逮捕したとも伝えられていますが、壊された車が三台、警官が3名軽傷を負っただけで、大きな騒動の割に実害は小さく、日常的に破壊活動があるマルセイユなんかと比べても、落としどころは難しいかもとも言われています。

しかし、昔はイギリスの名物だったフーリガンはすっかりフランスに定着し、優勝しても騒ぐという事態にはみんな苦々しく思っているようです。最近の調査ではフランス人青年の75%(!)が公務員志望だそうで、安定志向がきわめて高く、安定な世界に入れなかった若者が暴力に走っているのかもしれませんという記事もありました。

Gueantblog

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サルコジ元大統領の側近ゲアン元内務省がまたもや絵でスキャンダルです。安い絵を二枚5千万円で売った疑惑で問題になったゲアン元内務省ですが、今度はアイボリーコースト、象牙海岸の大統領からもらった絵でスキャンダルに巻き込まれています。

強調文2007年以降、政府のメンバーは職務上もらった贈り物は国に納めることになっているのですが、これを破ったとのことです。

そしてその後ヨルダンから25000ユーロの不審な入金があったことも見つかり「これはコンサルタント業務の報酬」としていますが、ますます真っ黒黒になってきています。

インタビューに答えてゲアン氏はこの絵は価値のあるものじゃないので、対象にならないと説明したようですが、内務大臣という法律の番人みたいな地位にいてよくよく問題をおこすものです。

アランドロンが息子とうまくいっていないことは、息子がしばらく前にイタリアの雑誌に両親は「最悪の敵で、なるべく遠くに離れて暮らすことを考えている」と書いた頃からわかってはいたのですが、つい最近、スイスの雑誌にも両親の悪口を書くに至り、怒りが爆発した模様です。

「父に最後に会ったのは二年前、パリのレストランだった、しかし父は気が付いたふりもせずに無視した。まあ、もう78だし、自分とは二世代も年が離れているのだから当たり前かもしれないけど、さびしいことだ」と息子。

これに対し、アランドロンはスイスの雑誌に、自分は息子を愛しているとはしているものの、正気を失っている息子のこういう記事を書くことは編集者の誤りであり、自分が参加してきたスイス文化の発展運動を阻害することになると、やや脅迫めいた口調で書いたと言われています。

議論がフランスの外のイタリアとスイスの雑誌で行われ、最近ではフェラーリを手放したくらいしかニュースのなかった、やや落ち目に見えるアランドロンということでかなり冷めたフランスの記事でした。国境を越えたスキャンダルとメディア、まだ、日本や韓国の間では珍しいかもしれません。

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世界で一番リッチな女性に選ばれたのはロレアルグループのオーナー一族のベタンクール夫人でした。夫人の財産は230億ユーロとされて、この一年間で46億ユーロ増えたと言われています。月3,8億ユーロというのは、毎月450億円ということでしょうか。もちろん、夫人は無職ですから、不況の影響なんかありませんね。

夫人は娘の告訴を乗り越え、現在では報道のように、元大統領のサルコジ氏も彼女の資産につけこんだと司法当局に調べられていて、フランスでは超のつく有名人です。アフリカに所有していた島が突如、夫人の所有を離れたり、スケールが違いますね。

ロレアルグループの30%を持つ夫人は、ロレアルが絶好調だったこともあり、米ウォルマートのオーナーウォルトン夫人も、ルイビトンのオーナーで、税逃れでベルギーに引っ越したと騒がれたアルノー氏(こっちは男性ですが)をも一気に抜き去り、世界一お金持ちの女性そして、フランスでは男女合わせて一番のお金持ちに躍り出たわけです。

左派のマリアンヌ紙は当然批判的で、これは景気が悪くなるほど富が偏在するいい証拠だと批判しています。そしてフランスの所得税をうまく使うことにより、夫人は13%しか税金を払っていないそうです。

90歳になる夫人に「たかった」容疑で司法が動いていると言われる容疑者は元大統領を含めて少なくとも17人以上いるといわれていて、元大統領を夫人邸宅まで運転した運転手(故人)は「確かに大統領はお金をもらいに行くと言っていました」と言い残していますし、元会計も2千万ほど用立てたと証言している模様です。肉体的にも精神的にも衰弱しているとされている夫人には迷惑なことだったと思いますが、どこでも金と政治は切り離せないもののようです。

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ときどき覗くフランスのメディアの記事で日本ではあまり紹介されていないものをとりあげます。

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