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フランスのメディアの話題から
日々覗いている仏メディアで日本で報道されていないものをメモします
アルジェリアとフランスの関係はよく日韓の関係に似ていると言われていますが、ここに来てかなりの変化が見られています。フランス人に日韓関係ってどんなって聞かれて「フランスとアルジェリアだよ」って言うとその後の会話がとだえることがあります、そのぐらい微妙な関係なんですが。

「記憶の戦争」と言われる関係はまさに日韓、日中間と同じ系統の問題なのですが、アルジェリアはこの記憶の戦争を乗り越えてマリ対策でフランスと協力することを決めましたと、肯定的な報道があります。

フランスとアルジェリアにとって2012年はアルジェリア独立50周年ということがあり、重要な年でした、相変わらず10以上ある様々な記念日では、フランス側、アルジェリア側両方から、植民地時代のさまざまな問題の再起が行われ、ホランド大統領のアルジェリア国会での演説となりました。

「すべての事実を明らかにして、次の世代に知らせる」という大統領のメッセージは、フランスのメディアでは批判の対象にはなりましたが、未来志向というメッセージがこめられていた側面があり、アルジェリア政府がフランス軍のマリ攻撃に際し、領土上空を飛ぶことをゆるし、マリ国境を封鎖し、反政府勢力がアルジェリアに逃げ込むのを阻止したことに、アルジェリア政府の決意が読み取られました。もちろんホランド大統領はアルジェリアには謝罪はしていません、これは日本でも報道されてました。

そしてインアネマスのテロ対策もこの流れで見ると、アルジェリア政府は国際的な圧力云々より、マリのテロに対しあれ以外に取ることができない立場に自らを追い込んでいたとも言われています。

かつては隣人との問題には頬を冠っていたアルジェリアが、リビア戦に続いて立場を鮮明にしたということはフランスと協力してサハラの安定と繁栄を自ら築こうとしているとメディアは肯定的に見ています。フランスでは数年前に、アルジェリアの地王で回教徒の武装集団の攻撃による死を待つ仏修道院の修道僧たちの話の感動的な映画が話題になったりしていましたが、日韓も仏アルジェリアも遠くにいると実にわかりにくい関係だと思います。
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仏左派のマリアンヌ紙 の特ダネによるとホランド大統領はアルジェリア訪問時にフランスが1970年代に、アルジェリアに残した古い化学兵器試験場の無害化を提案した模様です。

アルジェリア西部のNamousにある同試験場は1997年に報道されるまで秘密にされていましたが、両国政府の合意の元1980年あたりまで使われていた模様。最初は化学兵器実験施設でしたが、化学兵器が禁止されると対化学兵器防御技術の実験設備に早変わりしました。

今何が残っているかは不明ですが、おそらく不発弾の類だと思われます。

フランスとアルジェリアの関係はしばしば日本と中国の関係に似ているという人がいますが、本件も展開に注目します。

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ときどき覗くフランスのメディアの記事で日本ではあまり紹介されていないものをとりあげます。

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