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フランスのメディアの話題から
日々覗いている仏メディアで日本で報道されていないものをメモします
パークロロエチレン、クリーニングの発がん物質
環境省の意向は2027年までにクリーニング店で広く使われている溶媒パークロロエチレンを完全に禁止することです。

1995年にWHOで発がん性が訴えられたパークロロエチレンはフランスではクリーニング工場の隣に住む女性の死亡の原因になったと裁判が行われていて、ヨーロッパでは日本と比較にならないほど怖がられている薬品です。

しかし、ドライクリーニングでパークロロエチレンを使えなくなるとクリーニング店は商売あがったりになります。あらゆる点で非常に優れた溶媒だったからです。


来年フランスで刷新される業務用洗濯機の数は1500件、そして一台当たりのコストは約500万円、相当な市場です。

代替技術はいくつか出ています。
まずはエレクトロラックス社の水洗い法、特許の取られた特殊な機械で、すでに600店が採用していて、地域の水道会社がしばしば補助を出してサポートしている方法です。

しかし、水と電気を多量に使い、3割がたの服は洗うことができないため、一部のものはパークロロエチレンに頼ることになり、まだ誰もが採用したい技術だとは言えません。

もう一つの方法がGEが開発したシリカ法です。フランスではまだ30件しか採用されていませんが、グリーンアース法と呼ばれるこの技術は服は選ばず、上の水洗い法に比べると省エネ性でも優れています。

しかし、脂肪分の除去率はパークロロエチレンの5分の1と言われており、省エネ性もパークロロエチレンにはかないません、さらに不吉なのはシリカ、シリコンの安全性はまだ100%担保されたわけではないのです。

環境保護団体は政府の2027年禁止案に不服で2018年禁止を訴えています、アメリカとデンマークではすでにパークロロエチレンを使うクリーニング店の新設は禁止になっているそうですが、それでもなんか日本よりせっぱつまっているという印象がしますが。

飲料水の多くを地下水に、といっても大深度のものなので直接関係はないと思うのですが、日本以上に神経質になっている問題でした。
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環境ホルモン、日本では最近聞かれなくなった言葉ですがヨーロッパでは幼児用品と化粧品で一部禁止されたのですが、デンマークがもう一歩踏み込んで4つのフタル系化合物を全面禁止すると発表したため、フランスでも話題になっています。
そもそも、「環境ホルモン」というくくり方は日本独特だとされていましたが、ホルモンかく乱系の化学物質ということで、最近ではフランスのメディアでも「内分泌かく乱系物質」の表現は頻繁に見かけるようになりました。

フランスでもこれらの化合物を禁止する法案が提案されたことはあるのですが、議会の反対で流れてしまい、社会党与党の主要議員も反対したと指摘されています。
なにしろビスフェノールAみたいなものがまだ乳児用の食器でも使われているそうです。日本で使われているかは不明ですが、禁止はまだだと思います。

ヨーロッパで突出した対策をとるのも批判されるかもしれないし、かといって対策しないのも批判されるしで現在のEUというのはこういう健康と工業の間にまたがる問題に対応するのにはとても重い組織という感じがします。

そういえば石綿のケースでも突出して進んでいたオランダみたいな国といつまでも代替品がないとつぶやいていた大国があったことが思い起こされます。

もちろん化学工業は反発していて、REACHというEUの化学品登録制度で認められた化学物質を一方的に禁止することは経済的な損失であり、乳児だって哺乳ビンの使用くらいではまったく影響は出ないはずだと。

EUが組織として、存在しても、国々は独立していますが、多国籍企業は一枚岩、少しでも規制がほつれていればそこを攻められてしまいますし、そこに労働者がいれば、仕事を奪うなと声を挙げることも可能です。

まだ揉めそうです。
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ときどき覗くフランスのメディアの記事で日本ではあまり紹介されていないものをとりあげます。

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